50勝お預けの明徳義塾・馬淵監督が見せた“変心”

2017年08月17日 16時30分

甲子園を去る馬淵監督(手前)ら明徳ナイン

【ズームアップ甲子園】第99回全国高校野球選手権第8日の16日、第2試合で明徳義塾(高知)が前橋育英(群馬)に1―3で敗れ、名将・馬淵監督の甲子園通算50勝目はお預けとなった。

「力負けですね。一枚も二枚も相手が上でした」と指揮官。打線が相手先発の皆川(3年)の前に8回までわずか2安打。9回にU―18日本代表候補の西浦(3年)が意地の適時打を放って完封負けこそ免れたが、スコア以上に力の差を見せつけられ「前橋さんは関東で一番強いチームという情報を聞いていた。非常にバランスが取れたチーム。ウチもああいうチームを作っていきたいね」と相手をたたえた。

 厳しい指導で知られる馬淵監督だが、今大会で大阪入りしてからはいつもと違う“表情”を見せていた。初戦の日大山形(山形)に勝利した翌日の練習を全休とし、さらに「昼に1時間の自由時間も2回あった。こんなことは珍しいですよ。好きにしていいということでした」(ある選手)

 寮生活で野球漬けのストイックな日々を送ってきた選手たちは通常、外出もできず、スマホも禁止。そんななかで異例の自由時間を与えられ、ここぞとばかり天下一品、王将、スターバックスコーヒー、マクドナルドとふだんは口にできない食事でおなかを膨らませた。鬼監督があえて選手をガス抜きさせ、リラックスさせる考えだったに違いない。

 試合後、西浦は「みんなで『監督に50勝目をプレゼントするぞ』と言っていたのに…。監督には感謝しかない」と泣き崩れた。大台到達はならなかった。それでも馬淵監督は「まあ、いつかはするでしょう。次の選抜は(第90回の)記念大会。また明日から頑張りますよ」とニヤリ。“ニュー馬淵”がスタートを切った!?