セ・リーグ2位の阪神に激震が走った。11日、前日10日の巨人戦(東京ドーム)で阿部の打球が右足首付近に直撃し、試合中に都内の病院で治療を受けていたランディ・メッセンジャー投手について「右足ひ骨骨折」と診断されたと発表。この日、出場選手登録を抹消した。全治は不明だが、残り試合を考えれば今季中の復帰は絶望的だ。

 チームトップの11勝を挙げている助っ人エースの離脱に香田投手コーチは「(復帰は)簡単じゃないでしょ。当たりどころが悪かった。代役はこれから考えます」といい、金本監督も「今季中の復帰? 厳しいかもわからんね」とうなだれるしかなかった。

 メッセンジャーは広報を通じ「ケガをしてしまったことはしょうがない。チームの皆にはクライマックスシリーズ、日本シリーズ出場を目指して頑張ってもらいたい」とエールを送ったが、現状の先発陣を見渡せば今季9勝の秋山が右太もも痛で抹消中。メッセンジャーまでいなくなると、あとは投げてみないとわからないメンツばかりだ。近日中にも長期二軍落ちをしている藤浪が復帰する予定だが、“病み上がり”なだけに不安はつきない。大黒柱を失い虎はまさに大ピンチだ。