9日のイースタン・リーグ・西武戦(西武第二)で故障明けの森友哉捕手(22)に“今季1号ソロ”を献上してしまった日本ハム・斎藤佑樹投手(29)だが、実は6回2安打2失点の好投を演じていたことは知られていない。

 この試合の焦点は左ヒジ骨折から復帰2試合目の西武・森が5回の第2打席で2番手・斎藤から左翼へ復帰1号を放った場面だった。斎藤は森の“かませ犬役”を演じた末に炎上…というイメージで捉えられがちだが、実際に炎上したのは2回10安打8失点の先発メンドーサの方だった。

 その後を受け、2番手としてマウンドに上がった斎藤はストレートで打者を押し込み、スライダー、フォークでポップフライ、内野ゴロを打たせる投球で6回を2安打2失点3奪三振。84球で荒れた試合を収めるクオリティー投球を見せていたのだ。

 2安打のうち森の一発以外は3年目・戸川に許した左前打だけ。3番・DHに座り、メンドーサから本塁打を放ったメヒアに対しては見逃し三振、投ゴロと打ち取っている。

 斎藤の「最後までストレートがよかったので変化球も有効に使えた」というコメント通り、今季4度目の一軍昇格チャンスは意外とすぐにやってくるかもしれない。