斎藤隆楽天入団でマー君メジャー流出加速

2013年01月12日 16時00分

 

 米大リーグ・ダイヤモンドバックスからFAとなっていた斎藤隆投手(42)が8日、楽天と正式契約を交わし、仙台市内のKスタ宮城で会見を行った。1年契約で年俸は3000万円プラス出来高。背番号は「44」に決まった。8年ぶりの日本球界復帰を故郷仙台で迎えるベテランだが、球団関係者の間ではその存在が田中将大投手(24)のメジャー行きに拍車をかけるのではと噂されている。

 

「『地元の球団に入ります』とここで言うのは夢のよう。今までの入団会見とは全く違う興奮を強く感じています」。プロ22年目のシーズンを思い出の地でプレーする斎藤はさわやかな笑顔でこう話した。

 

 05年オフにメジャー挑戦した斎藤だが、実は同シーズンに新規参入した楽天には特別な思い入れがあったという。「周囲には『地元にチームができてうれしい』とよく話し、常に気にかけていた」(メジャー関係者)。楽天にとっても斎藤は3年前からラブコールを送っていた“恋人”。今回の契約は両者の思いがようやく結実した格好だ。

 

 ドジャースとのマイナー契約からスタートし、米5球団で通算84セーブという実績を残したベテラン右腕の入団は、メジャー志向のあるエースの田中にとっても大歓迎だろう。酸いも甘いもかみ分け、さまざまな球団を見てきた斎藤は豊富なメジャー情報を持つ。ボールの違いやマウンドの硬さなど、米球界へのアジャストの仕方をアドバイスできる人物だ。

 

 それだけではない。米球団と契約するにあたって重要な要素となる代理人選びの際にも心強い存在になる。早ければ来オフにもメジャー挑戦できる契約を楽天と交わしているエースだが、まだ挑戦を決めたわけではなく代理人などは未定。その点、斎藤は米大手エージェントであるCAA(クリエイティブ・アーティスツ・エージェンシー)の契約選手だ。多くの代理人の人柄や仕事ぶりなども熟知しており“メジャー指南役”には最適だろう。

 

「仙台の地にチャンピオンフラッグがたなびくことを夢見て歩んでいきたい」と話した斎藤。同じくチャンピオンフラッグを目指す田中とは、今月下旬にも仙台で顔を合わせる可能性が高い。今後2人がどんな関わりを見せるのか。両者の“合体”は多くの関係者の注目を集めそうだ。