王・長嶋時代にもあった“禅譲”手続き

2013年01月10日 11時00分

 現役引退を表明した松井秀喜氏(38)の巨人入閣は原監督にも影響する。渡辺会長は松井氏をヘッドコーチとして招聘するプランを明かした。かつてのスター監督と同じ道をたどらせようと考えているのは明らかだ。

 故藤田監督は王助監督(現ソフトバンク会長)を脇に置き、自らの後任として育てた。また原監督も、ヘッドコーチ時代に長嶋監督の薫陶を受け、指揮官の座を禅譲された。つまり原監督は松井氏に“帝王学”を叩き込む役目を任されることになる。

 今季が2年契約2年目の原監督に関しては「V逸なら今季限り。連続日本一を達成しても、通算10期を区切りに退くのでは」と見る向きも強かった。だが、松井氏の“教育係”を務めるとなると話は別。巨人では過去、長嶋監督の通算15期が在任最長記録だが、原監督もそこに迫る長期政権を築く可能性が出てきた。

 原監督はヘッドコーチだった2001年のシーズン終盤、当時の長嶋監督から監督室に呼ばれ「おめでとう、来年から君が監督だ」と握手を求められたエピソードを明かしたことがある。松井氏が巨人の監督への道を歩むのなら、数年後にはそんなドラマが繰り返される日が来るかもしれない。