【西東京】第99回全国高校野球選手権大会西東京大会の準々決勝が25日、神宮球場で行われ、早実のライバル・日大三が東海大菅生に0―5で破れ、準々決勝敗退となった。

 日大三の先発でプロ注目のエース・桜井周斗投手(3年)は立ち上がりから苦戦を強いられた。試合は初回、東海大菅生が奥村の適時打で2点を先制した。桜井は5回にも1点を失い、前半を3失点で折り返した。一方の攻撃は6回まで毎回三振を奪われ8三振の無得点。頼みの4番打者・金成麗生内野手(3年)も7回に放った1本の安打のみ。東海大菅生はその後2点を追加して差を広げた。日大三はその差を最後まで詰めることができず、4強入りを逃した。

 試合後、日大三・小倉全由監督は「完敗。打てなかったですね…。いつものスイングができなかった」と東海大菅生ナインに脱帽。「選手たちはよく頑張ってくれました。これからの野球人生で今日の敗戦を財産にしないといけませんね」と教え子たちをねぎらった。

 桜井は「いいようにやられた感じです。打てなくて、監督さんが采配を振るうところまでいってませんでした」とコメントした。

 注目の桜井と金成の進路については、両者とも“小倉監督と相談してから”とのこと。それでも桜井は「プロ、大学、社会人含めて上のレベルで野球がしたいです。野手でも投手でもやっていく自信はあります」と話すと、金成も「プロに挑戦したいという気持ちはあります。個人的な志望を言うのであれば、投手で勝負したいです」と、プロ野球挑戦の可能性を示唆した。