第99回全国高校野球選手権神奈川大会は23日、5回戦が行われ、星槎国際湘南が4―9で日大に敗れ、ベスト16で姿を消した。最速149キロの直球、縦のスライダーを武器にプロの注目を集めたエース右腕・本田仁海(3年)は6回の打席で死球を受けて右手甲を痛めるアクシデントに見舞われ、7回5失点で無念の降板。試合後は涙ながらに「疲れはなかったです」と振り返り、進路について「プロに行って活躍したいです。甲子園には行けなかったが、野球を続けて皆から憧れられるような選手になりたい」と話した。

 巨人・由伸監督の高校時代の恩師でもある土屋恵三郎監督(63)は「結果的に不完全燃焼で終わったが、選手たちは最後までよくやってくれた。本田は将来があるから無理して投げさせたくなかった。まだ伸びしろがありますから」と言い、ミーティングでは泣きじゃくる選手に「泣くんじゃない。笑わなきゃダメだ!」と最後までチームスローガンの「必笑」を徹底させていた。