17年ぶりの夏出場を目指す育英が21日、第99回全国高校野球選手権兵庫大会の4回戦で市伊丹と対決(明石トーカロ球場)。8―0(7回コールド)で下し、23日の5回戦に駒を進めた。

 育英は2回に今朝丸(2年)の適時打などで3点を先制すると、5回には馬場青(3年)の適時打、7回にも追加点を挙げるなど市伊丹を圧倒。投げては今朝丸―馬場雄(3年)のリレーで反撃の糸口を与えず、エース野上(3年)を温存して快勝劇を収めた。

 安田監督も「今朝丸の調子がいい。野上が休めたし、これ以上の結果はない。打線も下位がコツコツと役割をやってくれた」と笑顔で汗を拭った。

 勢いづく育英ナインを陰で支えているのが、マネジャー兼副主将の御縞杏架音(みしま・あかね=3年)さんだ。昨秋から副主将を命じられ、マネジャーの仕事と両方をこなす。この日も記録員としてベンチ入りし、声をからした。

「みんなの気持ちが楽になるような声掛けができるようにしています。緊張して集中しすぎると空回りする。顔を見ると雰囲気的にわかりますから。いつも笑顔を忘れないように頑張っています。口うるさくて母のような存在って言われます」

 大会前には7人のマネジャー全員で勝利のお守りの手作りマスコット「モン吉」を50個作った。部員全員がリュックにぶら下げ、気持ちを1つにして聖地を目指す。