巨人・山口俊 巨額すぎる代償

2017年07月21日 16時30分

自宅謹慎中の山口俊

 巨人・山口俊投手(30)が引き起こした泥酔暴行疑惑を巡り、球団は20日も関係者が水面下で対応に追われた。現在も各方面とのやりとりが続いており、着地点はいまだ見えない。ただ現在、自宅謹慎中の右腕に最終的に下される処分は、相当厳しいものとなる可能性が浮上。山口俊は巨額のカネを失うことになるかもしれない。

 

 泥酔暴行疑惑発生から2日。都内の球団事務所では、この日も表立った動きはなかった。早朝から大勢の報道陣が詰め掛けたが、球団幹部の対応はなし。一般の球団職員にもかん口令が敷かれているのか、一様に口は重かった。ただ「球団、新聞社とも、今回の一件で相当数のご批判、お叱りの声をいただいている」(球団関係者)という。

 

 山口俊は11日未明に都内の飲食店で酔って右手を負傷し、駆け込んだ病院で警備員に暴行を働いたなどの疑いがかかっている。関係者によると、トラブル発生当時の山口俊は完全に酩酊状態で、その後の記憶もあいまい。本人がようやく事の重大性を認識したのは、球団の発表を受けてからだったという。

 

 ただ警察に被害届が受理されるような案件を、球団に報告せずにいたのは大失敗。19日には球団と読売、双方の幹部が対応を協議し、あわてて事態収拾に動き始めたが、関係者は「問題の把握が遅れたことで、すべての対応が後手に回っている」と唇をかむ。今回の件では長嶋終身名誉監督も苦言を呈したが、読売首脳も怒り心頭という。

 

「球団としてはなんとか“手打ち”の方向へ持っていくだろうが、仮にトラブルがうまく決着したとしても、山口俊本人には(球団)独自に相当のペナルティーを科すだろう。年内の出場停止処分ぐらいはあるんじゃないか」(読売関係者)

 

 球団は事実関係をなお調査中で、事態がどう進展するかは不明だ。だが仮に出場停止処分が下されるような展開になれば、山口俊にとっては試合に出られない以上に痛い問題が降りかかる。野球協約の60条の1項「出場停止選手と出場停止選手名簿(サスペンデッド・リスト)」から一部抜粋すると「(前略)球団、あるいはコミッショナー、又はその両者によって出場停止処分を科された選手は、コミッショナーにより出場停止選手として公示され、出場停止選手名簿に記載される。(中略)出場停止選手の参稼報酬については、1日につき、参稼報酬の300分の1に相当する金額を減額することができる」とある。

 

 山口俊にシーズン終了までの出場停止処分が下った場合、シーズン終了まで約2か月半の報酬が減額される。右腕の今季年俸は3億円を超えるともいわれるが、その数字で計算すると1日当たり100万円、2か月半で約7500万円以上もの報酬が減額されることになる。

 

 今回の件はすでに警察も絡む案件となっているだけに…。果たしてどうなるか。