【西東京】早実の清宮幸太郎内野手(3年)は17日、第99回全国高等学校野球選手権西東京大会の4回戦、芦花戦(ダイワスタジアム八王子)に「3番・一塁」で先発出場し、高校通算105号となる満塁本塁打を放った。試合は14―0で7回コールド勝ちを収め5回戦にコマを進めた。

 清宮の一発は8点リードで迎えた7回一死満塁の第5打席で飛び出した。カウント2ボール1ストライクから4番手・渡辺が投じた外角への直球を振り抜き、左中間の芝生席最前列へ放り込んだ。

 逆方向への豪快な満塁アーチ。試合後の清宮は「向こう(外角)の打球だったんですけど、すごく感触良かったんで入ったなと思った」。5回の第4打席では二死満塁の絶好機で二飛に倒れていただけに「同じ(満塁の)場面だったので、やっぱり同じ終わり方(凡退)だったら自分でも悔しいところがある。前の打席の感覚を修正しつつ打席に入ることができた」とも振り返った。

 15日の初戦に続く2戦連続弾で山本大貴(兵庫・神港学園)の持つ最多記録に残り2本に迫った。

 この日は第1打席で初回一死一塁から右前打を放ち、その後の先制シーンもお膳立て。4打数2安打1四球、1本塁打4打点をマークし、好走塁も見せた。怪物は高校最後の夏、さらなる進化を遂げている。