日本ハム・大谷「復帰登板」29球にメジャー関係者が猛批判

2017年07月13日 16時30分

3つ目の四球が押し出しとなった大谷(右)はマウンドでぼうぜん

 外野からは“非難ごうごう”だ。日本ハム・大谷翔平投手(23)が12日のオリックス戦(京セラドーム大阪)で今季初登板したが、1回1/3を2安打3四球4失点で負け投手となった。栗山監督は「(一度)一軍で出力を上げて投げることが目的だった」と一定の手応えを口にしたが、ネット裏に集結したメジャー関係者からは「調整は一軍でやることじゃない。プロスポーツ選手は健康でなければ意味がない」と怒りの声が上がった。

 前日、4回8失点と炎上した斎藤とは違う期待感があった分、見る側の失望は大きかった。日本最速165キロ右腕の今季初登板は、痛めた患部の左足に十分な体重移動ができないへっぴり腰スタイルのリハビリ登板だった。

 1回1/3で29球を投げたところでお役御免。30球がメドだったようで、2回一死満塁から大城に押し出し四球を与えたところでメンドーサにマウンドを譲った。大谷は「やろうとしたことは全然できなかった。出力を上げるという意味では問題なかったんですけど、制御することができませんでした。短いイニングなので真っすぐが引っ掛かっていたのが気になる。相手どうこうより自分の感覚。それはキャンプからやっていくもの。ある程度数をこなしていかないといけない」と万全に程遠い投球内容だったことを打ち明けた。

 栗山監督は「思った通り。まだやらなきゃいけないことがある。こっちもそこ(万全の状態での一軍登板)に持っていくためのステップを踏んでいる。一回、一軍で出力を上げて投げることが目的だった。明日、明後日(体に)どういう張りが出てくるか。最低限前には進んでいると思う」と結果的に3―6で敗れ、借金20を背負った前半最終戦を大谷の調整登板に使った狙いに言及した。

 しかし、京セラドームに集まった3万3309人のファンは、この内輪の論法に違和感を覚えたに違いない。ネット裏に集結したメジャー関係者も同じで「明確な理由は分からないが(調整登板は)勝負の場である一軍でやることではない。一人の選手にこんな特別扱いが許されて、他の選手から不満は出てこないのか」とチーム内の不協和音を心配する声まで聞かれた。

 複数のスカウトが「スカウティングリポートを書く以前の内容」というのが、この日の大谷に対する評価。その上でア・リーグのあるスカウトは「フォームの上下のバランスがバラバラな状態で投げて、どんな意味があったのか。プロに入って急に良くなった投手だから、何かあったら急に悪くなる可能性がある」と下半身の故障再発、肩やヒジへの影響を気にかけていた。

「イチローを見れば分かるように、健康でい続けることも実力のうち。プロスポーツ選手は健康でいなければいけない。彼がすごい選手であることに疑いの余地はないが、仮にこの状態のまま今オフ、移籍市場に出るとしたら、彼を不良債権と判断する球団は出てくると思う」(同)

 メジャーの声は辛辣だ。