“走れない5番打者”大谷対策は「故意四球」

2017年07月11日 16時30分

代走を送られる大谷(左)

 手負いの二刀流に対してライバル球団が仁義なき“塁上足殺しプラン”を温めている。日本ハム・大谷翔平投手(23)は10日のオリックス戦(京セラドーム)に「5番・DH」でスタメン出場し、遊ゴロ、中飛、二塁内野安打で3打数1安打。復帰後は計8試合で15打数4安打、1打点、5三振と調子は上がってこない。

 しかも、まだ全力疾走できない状況を考慮され、この日を含めて安打後は、いずれも代走を送られている。

 この現状に、ほくそ笑んでいるのがライバル球団の007だ。あるスコアラーは「大谷のバッティングは相変わらず怖い。ただ、今の状態の大谷なら攻め手はある」とし、こう続けた。

「基本的に走れないわけだから、本人はゴロを打ちたくない。実際に復帰後の17打席で内野をゴロで抜けたのは8日の右前打1本だけ。その心理を利用して、相手バッテリーはポップフライを上げさせにいくか、三振を取りにいく配球が増えている。ただ、一番安全なのは無理に勝負せず歩かせてしまうこと。状況が許せばという条件付きだけど、今の大谷は“走れない5番打者”。後ろが非力な石井一や捕手、中島なら怖さはない。一塁に大谷を置いて、けん制を執拗に入れるというのも作戦上“あり”」

 相手の嫌がることをするのは勝負の鉄則。栗山監督は大谷の一軍復帰登板が予定されている12日のオリックス戦に向けて「体の状態を見ながら前に進んでいる」と手応えを語っているが…。まだ制約の多い「打者・大谷」は相手にとって本来の脅威にはなっていない。