【フロリダ州マイアミ10日(日本時間11日)発】レンジャーズのダルビッシュ有投手(30)が、オールスター戦前日恒例の記者会見に出席した。メジャー6年目で4度目の選出に「慣れますけど、新鮮さがなくなるわけではない。来るってことはすごいこと。それに運がいいな、と思いますよ。単純に、成績がいいだけでは選ばれないので。チームの状況もあるし、チームの他のプレーヤーがどうとか、いろんな兼ね合いがありますから」と語った。

 前日のエンゼルス戦に登板したダルビッシュは、オールスター戦の出場は辞退したが、ア・リーグの一員として「みんなと話して、いろいろと盗めたら」と話した。

 今季が6年契約最終年のダルビッシュは今オフにはFAになる予定だ。「(本拠地の)テキサスはもちろん好きです。そこでしかプレーしていないので。でも、好きというのと、契約をするというのは全く別の話、ビジネス」と強調した。複数の米メディアは、プレーオフ出場が厳しくなるなどチームの状況次第では、7月末のトレード期限前に電撃トレードされる可能性が高いと再三、報じている。

 今年は人ごとではないのでは?と聞くと右腕は「もちろんそれは、見ていたら、その可能性はあるなと思います」と即答。「(残留か移籍かは)別に、どっちでも大丈夫です」と強調した。

 打線の援護に恵まれず6勝8敗、防御率3・49で前半戦を終えたが、先発投手としての評価はトップクラス。真夏のトレード戦線で主役を張りそうだ。