オリ中島負傷 京セラドーム「鉄パイプ落下」の波紋

2017年07月10日 16時30分

鉄パイプが落下した京セラドーム大阪

 京セラドーム大阪で信じられないアクシデントが起きた。9日のオリックス―ロッテ戦の試合前、外野のセンター後方でオリックスの選手がウオーミングアップをしていると上から鉄パイプが落下。跳ね返って中島宏之内野手(34)の右腰から首付近に当たった。倒れ込んだ中島に現場は一時騒然となったが、その後、自ら歩いて引き揚げ、病院に直行。打撲と診断されて試合ではベンチに入った。

 鉄パイプは長さ約2メートル、重さ約6キロ。5階席で広告看板の設置をしていた作業員が目を離した隙に骨組みのパイプがスタンドを滑り落ち、フェンスを越えて約17~18メートル下のグラウンドまで落下した。事態を重く見た球団は警察に通報。球団事業本部の玉川副本部長は「作業中のミスで落ちた。通常は安全を確認してやっているが、作業を見直して再発防止に善処したい。今後は警察の指示に従う」と話した。看板は大型ビジョン下のゲームスポンサー広告が日替わりで設置される場所。この日は大阪観光局のキャンペーン広告が用意されていたが、この事故で設置が中止された。

 看板の設営は球団の発注により、孫受けの業者が作業していた。事故後、球団は業者に事情聴取し、今後の作業マニュアルの改善を協議。ある球団幹部は「作業の時間帯や工程を見直している。早朝とか夜中とか、選手がいない時間にやることを徹底しないといけない」とした上で「今回のことで(孫受けの)業者を代えてもらう」と話した。

 この日、中島の出番はなく、福良監督は「本人はいけると言ってるけど、あと2~3日は無理かな」。中島は「チームメートから『危ない』との声が聞こえた。(自分は)全く見えていなかったので、頭を隠した。今でも痛みは多少ある」と語った。一歩間違えば大惨事。再発防止策を徹底する必要がありそうだ。