西武が先月28日に急逝した森慎二投手コーチ(享年42)の告別式が行われた4日の日本ハム戦(東京ドーム)に4―1で快勝し2連勝を飾った。球場入り前に一軍の選手・コーチらが都内で行われた森コーチの告別式に参列。辻発彦監督(58)が「朝早いから(参列は)いいと言った」という先発の野上も霊前で手を合わせた。「慎二さんへの思いも胸に刻んで精一杯投げます」と誓った野上は6回2安打1失点と好投し5勝目をマーク。森コーチが心血を注いで鍛え上げたブルペン陣の牧田、シュリッター、増田の勝利の方程式が無失点で締めた。

 グラウンドに歓喜の輪が広がる中、ブルペンでは森コーチの存命中と同じ“儀式”が行われていた。大石達也投手(28)は「その日、投げなかった投手は試合に勝った時に森コーチとハイタッチするのがブルペンの儀式だった。今日はブルペンに飾った森コーチのユニホームにみんなで順番にタッチしました。ビジターでもずっと続けます」と明かした。

 打線も中村の2戦3発目となる18号2ラン、メヒアの14号ソロが飛び出し泥沼の5連敗からようやく投打ともに復調した。6カードぶりのカード勝ち越しも決まった西武が1試合でも多く、ブルペンでの“儀式”を続ける。