趙成珉さん巨人時代にも自殺未遂

2013年01月09日 11時00分

 プロ野球巨人でも活躍した元投手、韓国の趙成珉(チョ・ソンミン)さん(39)が6日午前3時半ごろ、ソウル市内にある交際女性(40)のマンションのトイレで首をつって死亡しているのが発見された。警察は自殺とみて捜査を進めている。韓国メディアによると、趙さんは失職や子供の親権問題で悩んでいたようだが、実は巨人在籍時の1999年に薬を100錠ほど飲んで自殺未遂騒動を起こしていた。

 警察によると、趙さんは5日夜にマンションで女性と酒を飲んだ。そのとき、自殺の兆候はなかったという。防犯カメラの映像では、6日午前0時5分に女性が外出。女性が午前3時34分に戻ってきた際、趙さんがシャワーの蛇口にベルトを巻いて首をつって死亡しているのを見つけ、警察に通報した。女性は外出前に別れを告げていたという報道もある。

 遺書はまだ発見されていないが、警察関係者によると、趙さんは女性に「これまでありがとう。私がいなくても強く生きていって」とのメールを送っている。また、同関係者が「趙さんは6日午前0時11分、母親に『僕には韓国で生きる方法がない。ママには申し訳ありませんが、息子はもともといなかったものと思ってください』とメールを送った」と明かした。女性宅に外部から侵入された様子がなく、外傷がないことから、自殺とみている。

 しかし、趙さんのエージェントは「死亡推定時刻と関係者の供述が交錯した部分があり、遺書もないので、念のため7日朝に司法解剖することになった」と発表。8日午前、荼毘に付される。

 趙さんは1996年に高麗大学を卒業し、韓国アマ球界から直接、巨人入り。“コリアンエクスプレス”と呼ばれ、98年には前半で7勝を挙げる活躍を見せたが、その年の球宴で故障し、2002年に巨人を退団した。実働4年で通算11勝10敗という寂しい成績だったが、実は巨人時代に自殺未遂騒動を起こしていた。

 00年に韓国のトップ女優の崔真実(チェ・ジンシル)さんと結婚したが、その過程で両家など周囲の猛反対があり、1年ほど前の99年に薬を大量服用し、病院に搬送されたのだという。崔さんの母親が11年に出版した本の中で明かしているもので、当時の様子を「日本から電話がかかってきた。趙成珉が薬を100錠ほど飲んで病院に搬送されたが、ただちに胃を洗浄して昏睡状態を脱したと知らされた。ジンシルは泣いていた」と振り返っている。その後も趙さんが「結婚できないなら死んでやる」と言い張ったことから、両家とも最終的に結婚に同意。この自殺未遂騒動は巨人には内緒で処理された。スキャンダルによる退団を恐れ、球団には風邪で入院したことにしたという。

 そこまでして手に入れた幸せも長くは続かなかった。04年に離婚。趙さんによるDVや不倫などが離婚原因とされた。2人の間には12歳と10歳になる兄妹がいるが、親権は崔さんが所有。しかし、崔さんも08年にネットによる誹謗中傷を苦に自宅のシャワーブースで自殺した。