楽天は26日のオリックス戦(Koboパーク)に延長12回の末、4―4で引き分けた。

 あと1本が出なかったとはいえ、この日はベテラン・松井稼頭央(41)が存在感を見せつけた。2―4の9回二死一、三塁から代打・藤田の振り逃げの間に1点を返すと、なおも二死一、二塁から代打・松井稼が同点の適時打を左前に放った。延長10回からは2014年8月以来となる遊撃の守備につき、11回には二塁に入った藤田と併殺を決めるなど、ブランクを感じさせないプレーを見せた。

「本当に久しぶりだったし、緊張もありましたが、まずはひとつ飛んできてほしいなと思っていた。ショートからの風景は見ている余裕がなかった」と振り返った松井だが、衰え知らずの軽快な動きに周囲は感激しきり。10回から藤田に二塁を譲って一塁に入った銀次は「稼頭央さんと藤田さんの二遊間に意味がある。特別なものがありますね。すごくうれしかった。僕もやれと言われたらどこだってやる。キャッチャー? やりますよ」と目を輝かせた。

 ベテランのプレーに刺激を受け、チームの士気がまた上がったようだ。