古巣・阪神のV奪回を願う楽天・星野仙一球団副会長(70)が19日、愛弟子の金本知憲監督(49)に“島野の教え”を説いた。

 現在、貯金10でセ・リーグ2位につける阪神。リーグ戦再開を前に闘将は「ウチも阪神もマッチレースになるだろう。8月の終わるころにお互いがどうなっているか。どっちかは(日本)シリーズに出ないとダメ」と大胆な予測を加えてハッパをかけたが、その一方でしっかりと注文を付けた。

「結果オーライの試合はするな。バントミス、走塁ミス、ベースカバーの徹底だとか、とにかく基本を守らせること。応用は別にいい。勢い、ムードを大事にすること。監督、コーチは常に緊張感を保たせ、選手は常に今日からまたチャレンジとの思いでやること。勝負事はいつおかしくなるか分からんから」

 これらの話は実は闘将の名参謀役を長く務めた故島野育夫さんが2003年優勝時に口すっぱく語っており、当時選手だった金本監督も再三聞かされてきたもの。まだまだ凡ミスが目立っている阪神。V奪回を決めるその日まで、心してかかった方が良さそうだ。