【テキサス州ヒューストン発】レンジャーズのダルビッシュ有投手(30)は12日(日本時間13日)のアストロズ戦で7回を1安打1失点に抑え4試合ぶりの白星で今季6勝目(4敗)を挙げた。アストロズ戦では2013年8月12日以来の白星をマーク、青木宣親外野手(35)は2打数無安打に抑えた。

 初回、先頭のスプリンガーを3球目で三ゴロに打ち取ると2番レディックは2球で二ゴロ、3番アルテューベは初球で遊ゴロとわずか6球で終えた。2日(同3日)の本拠地での対戦ではコレアに先制3ランを浴びて沈んだ。それだけに細心の注意を払って投げた。速球で内角を突き、スライダー、カットボール、カーブを低めに集め、4回までに許した走者は四球の一人だけ。5回に四球で走者を出し、二死二塁とされるとブレグマンに適時打を許した。左翼手・マザラがスライディングキャッチを試みたが、及ばなかった。6回、7回も無失点に抑え、マウンドを降りた。一夜明けた13日(同14日)、テキサスの地元紙はエースの好投を大きく伝えた。フォートワース・スター・テレグラム紙(電子版)は「ダルビッシュはアストロズに対して支配的なパフォーマンスをもう一つ加算」の見出し。13年の4月と8月にアストロズ相手にノーヒッター達成目前の好投を演じたことを紹介。「奪三振など数字的にはあの時ほどまぶしいものではなかったが、打者のバランスを崩させるスライダー、カーブ、カットボールが効果的だった」と褒めた。

 ダラス・モーニング・ニューズ紙(電子版)は「ダルビッシュは現時点で最強のアストロズ打線を抑えるために十分な予習をした」と評価。一発で沈んだ2日の試合を踏まえ、「前回よりアグレッシブだった。彼はアストロズに対してうまく対応し、自分の仕事をやり遂げた」と絶賛した。