西武二軍に時ならぬ「源田効果&余波」が表れている。

 9日のDeNA戦(メットライフ)まで開幕から55試合連続スタメン出場を続け打率2割8分台、リーグトップの17盗塁をマークするなど、ここまでルーキー・源田壮亮内野手(24)は西武の懸案だったショートの穴を完全に埋める活躍を見せている。

 センターラインが安定し、打線に新たな機動力が加わったことで一軍は2年ぶりの貯金10に到達するなど好調。さらにその効果は二軍にも波及し潮崎二軍監督は「選手の入れ替えが少ないからバタバタすることなくじっくり育成ができている」と“源田効果”を語る。

 赤田二軍打撃兼外野守備コーチも「去年はとにかくショートをつくらなければいけなかった。内野手には全員ショートをやらせていたような感じ。逆に今年は源田が収まってくれたおかげでじっくり育成ができている」とこれに同調した。

 一方で、あおりを受けているのが昨年後半、遊撃として43試合に起用され、レギュラーをつかみかけた2年目・呉念庭内野手(24)だ。

 赤田コーチによると「呉はこの1か月ぐらいは下で外野を守らせている。源田がいる以上、ショートでは出れないですから。外野なら1つポジションが固まっていないから、そこに割って入るしかない。本人が危機感を感じてもっと必死になってくれたらいいんだけど」と小さなコンバートも起きている。源田加入による有形無形の影響は育成の現場にも及んでいるようだ。