またも巨人は勝てなかった。1日、楽天との3戦目(koboパーク)は、2—3で逆転負けを喫し、ドロ沼の7連敗となった。打線は相手エース則本に12三振を喫し、目前で7試合連続2桁奪三振のプロ野球新記録達成を許した。

 毎度のミスも出た。先発のルーキー左腕・池田は5回無失点と満点以上の結果を残したが、ぶち壊したのは2番手・田原。6回にウィーラーに中前打を浴びると、続く4番・アマダーに初球を左中間席へ放り込まれ、たった3球で試合を振り出しに戻してしまった。攻撃陣は9回に松井を攻め立て、無死一、二塁の好機をつかんだが、長野がバントを空振り。飛び出した二塁走者の重信も刺され、万事休した。

 またもや屈辱的な敗戦に、村田真ヘッドコーチの顔は試合後しばらくたっても真っ赤なままだった。報道陣の前で「情けないな、もう」と切り出すと、怒りの矛先は新人左腕の奮投をふいにしたバッテリーへ。「田原の1球も、(避けなければいけないのは)本塁打だけ。初球はボールで入るとか、もう少し慎重にいってほしいわ。(捕手の小林誠も)サインぐらい出さなあかん」とバッサリ斬った。

 大敗、惜敗問わず、最近の巨人は失点につながるミスが投打に続出し、リズムに乗れない試合が続いている。村田真ヘッドは最後に「今はやれることをしっかりやるということに尽きると思うわ」と自らに言い聞かせるように吐き出し、バスに乗り込んだ。