【イリノイ州シカゴ発】カブスの上原浩治投手(42)は23日(日本時間24日)、小雨が降る中、左翼フェンス前でブルペンコーチらを相手にキャッチボールを13分ほど行い、ジャイアンツ戦に備えた。上原は前夜のジャイアンツ戦で4―6の9回、ブルペンで投球練習を行ったがこれはベンチの指示ではなく自己判断。今季初セーブを挙げた18日(同19日)のレッズ戦を最後に登板がないためだ。チームはそのまま敗れ、出番はなかった。

 上原はナ・リーグ球団で初めてプレーする今季はここまで18試合に登板して1勝2敗1セーブ、防御率3・45。マドン監督は「恐らく、彼にとって大きなことはこれまでとは違ったイニング、状況で投げているということだろう」との見解を示した。レッドソックス時代は原則勝ちゲームの8回か9回の登板だったが、新天地では7回からのケースもあり、18日(同19日)のレッズ戦は5点リードの9回無死満塁で救援した。

 指揮官は「勝つためにそうせざるを得ないこともある」と説明。「コージだけでなく、(中継ぎの)ロンドン、ストロップも今、これまでとは違った起用になっている。とにかく、現時点ではブルペン陣はいい仕事を果たしている」と中継ぎ陣への信頼を明かした。どんな場面でも打者を抑える。それが上原だ。