日本ハム・大田泰示外野手(26)が昨年まで所属していた巨人時代の本拠地・東京ドームで2発の凱旋アーチを放った。

 まずは2回、ロッテ先発の涌井から左中間へ2号先制ソロを放つと、5回には右中間最深部へ3号2ラン。巨人での8年間でわずか9本塁打だった大田にとっては初の1試合2本塁打で、右方向への一発も初めてとあって「初めて打ったよ、こんな当たり。気持ちを込めてしっかり振りました」と興奮気味だった。

 この日はレアードも2本塁打を放ち、近藤、西川、中田にもそれぞれ一発が飛び出した。1試合7本塁打は東急フライヤーズ時代の1950年5月以来、67年ぶりとなる球団記録でチームは15―1と大勝。大田は3日のロッテ戦(札幌ドーム)でプロ初のサヨナラ打をマークするなど、着々と欠かせない戦力となりつつある。「いろいろな心境はあるけどファイターズで本塁打を打てたのはうれしい。たくさんのファイターズファンが見守ってくれたので最高でした」。古巣で「日本ハム・大田」を最高の形でアピールできた。