小川監督から帝王学学ぶ宮本

2013年01月04日 10時50分

 正式にコーチ兼任となったヤクルトのベテラン・宮本にとってプロ19年目となる今季は、プロ人生を賭けた勝負の年であると同時に、ポスト小川監督を視野に入れ帝王学を学ぶ1年となる。

 小川監督の契約期間は1年で今季の結果次第では指揮官の座を去ることになるだろう。球団側はその事態を想定し、水面下で準備を進めているという。ある球団関係者は「次期監督候補の最右翼が宮本であることは間違いない。来季は今後いかにチームを動かしていくかを、小川監督から学ぶことになるのではないか」と話す。

 小川監督は成績不振で引責辞任した高田繁監督(現DeNAGM)の後を受け、2010年のシーズン途中に就任。対話を重視し、若手とベテランを分け隔てなく起用するやり方でチームを2年連続でAクラスに導いた。また二軍監督を長く務め、多くの選手の育成に成功した。その手腕は高く評価されており、宮本にとっては格好の“教材”といえる。

 球団側は宮本に帝王学を学ばせると同時に、監督就任後のサポート態勢についても検討している。目玉は小川監督のフロント入りだ。

「宮本が指揮官に就任したら、小川監督はGMとなってチームを側面から支えるというのが最も有力なプラン。強い信頼関係で結ばれている2人だけに、チーム強化につながることは間違いない」(球団関係者)

 宮本はスカウト時代の小川監督に見いだされてプロ入りした経緯があり、同監督のことを「僕にとって大切な人」と公言している。恩師というべき人物がフロント入りすれば、これほど心強いことはないだろう。

 もちろん今季、チームが優勝し宮本も好成績を残せば、監督交代は先送りとなるだろう。ヤクルトの2013年はいろいろな意味で注目される。