【イリノイ州シカゴ発】カブスの上原浩治投手(42)は3日(同4日)のフィリーズ戦で5―3と逆転した直後の7回に2番手でマウンドに上がり、1回を無安打無失点。12球で三者凡退に片付けたベテランは4ホールド目をマーク。エンゼルスなどで通算517試合に登板した長谷川滋利に続き、メジャー9年目で日本投手2人目の400試合登板を達成した。「誰も褒めてくれないので(女子マラソンの)有森さんじゃないけど、自分で自分を褒めたいです」と冗談交じりに喜びを口にした。

 ベテランは4日(同5日)のフィリーズ戦に連投。4―4の延長13回に8番手で登板し、1回を無安打無失点で今季初勝利(2敗)を挙げた。先頭ヘルナンデスを5球目で右飛に打ち取ると、続くアルテールは初球で遊邪飛。3人目のヘレラは3球三振とわずか9球で三者凡退。その裏、一死一、二塁から併殺を狙った相手遊撃手が一塁へ悪送球してチームは5―4でサヨナラ勝ちした。今季はこれまで2度連投しているが、ともに一死も取れずに負け投手になっているだけに三度目の正直だ。

 目標とする日米通算100勝100セーブ100ホールドまであと20ホールドとしている上原。400試合は胸を張ることができる記録だが、あくまでも通過点。チームの勝利のために仕事を果たす。