パ・リーグ首位の楽天が25日のロッテ戦(東京ドーム)に4―2で勝利。貯金を今季最多の10とし、日本一に輝いた2013年以来、4年ぶりに2桁に乗せた。最後は守護神・松井裕樹(21)が圧巻の三者連続三球三振で締めた。

 これで松井裕は14試合を投げ、2勝0敗9セーブ。防御率は0・00と絶好調だが、この裏にはドラフト5位ルーキー・森原康平投手(25=新日鉄住金広畑)の存在があるという。この日の登板はなかったものの、森原もここまで中継ぎで13試合に投げ、8ホールド、防御率0・73と大車輪の活躍を続けており「森原さんがすごいから負けたくない。(ブルペンからマウンドに)送り出すときはいつも『お仕事しっかり』と言ってます。2人で高めあってしっかり“お仕事”しようと」(松井裕)。年上ルーキーとのライバル関係が好結果を生み出しているのだ。

 森原も「お互いにいい結果が出ていればそうなっていく。(リリーフには)ハーマンもいるし、いい関係ですよ」と話す。中継ぎ、抑えと役割は違えど、まさに切磋琢磨。これもまた楽天の強さにつながっている。