【ワシントン州シアトル発】マリナーズの岩隈久志投手(36)は16日(日本時間17日)、本拠地でのレンジャーズ戦に先発し、3回を1本塁打を含む7安打6失点で降板した。勝敗は付かなかった。チームは8-7でサヨナラ勝ち。初回を7球で三者凡退に抑えた岩隈だったが、味方打線が1点を先制した直後の2回に崩れた。先頭ナポリは左飛に打ち取ったものの、5番オドルに左越え二塁打。続くルクロイに死球を与えると、7番秋信守に初球のカーブを右翼席に運ばれて逆転を許した。8番ガロは空振り三振、9番プロファーに右前打されたが、1番ゴメスは空振り三振に仕留めて追加点は許さず。

 しかし、3回にまたも失点。一死後、3番マザラ、4番ナポリに連打され一死一、三塁。5番オドルは遊飛に打ち取ったものの、6番ルクロイに中前適時打され、4失点目。さらに7番秋信守に左翼線に適時二塁打され、1―6とされた。8番ガロは左飛に仕留めた。この回で降板した。

 前回登板の9日(同10日)のエンゼルス戦では6回1失点で勝利投手の権利を持って降板したが、9回に救援陣が6点リードを逆転されて白星が消滅。今回は味方打線が5点差を追い付き、黒星が消えた。日本人先発投手4人の中で未勝利は岩隈だけ。今季初白星は遠い。