<ロッテ3-2オリックス(13日)>オリックスのドラフト1位ルーキー・山岡泰輔投手(21)が13日のロッテ戦(京セラドーム)にプロ初登板初先発し、プロの手痛い洗礼を浴びた。6回までは得意のスライダーを駆使し、無失点の好投。だが、T―岡田の3号ソロで打線が先制した直後の7回に無死二、三塁のピンチを招き、細谷に逆転3ランを許し、降板した。

「緊張はしませんでした。6回まではイメージに近い投球ができていたけど、7回ですね。1点を守らなければ、という思いが強くなってしまった」と山岡。援護のない中での力投に福良監督は「7回は大事にいき過ぎたね。でも真っすぐは走っていた。よく投げた」とねぎらったが、チーム内からは「まだアマチュアが抜け切れていない」との指摘も出ている。

 6回に岡田の一発が飛び出すと山岡はベンチで両手を上げてガッツポーズ。7回に先頭の福浦を歩かせるとマウンドでニヤニヤし、逆転弾を浴びた際にも白い歯を見せた。ルーキーらしからぬ落ち着きぶりとはいえ、表情を崩す場面が多く見られたことで、あるチーム関係者は「社会人の1敗とプロの1敗を同じように考えているんじゃないか。そのあたりをまだわかっていない。負けたけど、自分はいいピッチングをしたからいいや、と思っていたらダメ。この1敗を重く感じてもらいたい」と手厳しい。

 悔しさをかみしめ、次戦につなげるしかない。