【ニューヨーク11日(日本時間12日)発】米全国紙のUSA トゥデー(電子版)が「MLBに最も影響力がある100人」を発表し、日本ハムの大谷翔平投手(22)が日本人で唯一選ばれ、47位だった。1位は米大リーグ機構(MLB)コミッショナーのロブ・マンフレッド氏で、その後にMLB首脳が並び、5位にスーパー代理人のスコット・ボラス氏。さらに監督やOB、球団関係者などが名を連ねた。現役選手は11人が選ばれ、ナショナルズのブライス・ハーパー外野手が11位でトップだ。2018年のシーズン後にFAとなり、史上最高額での契約が予想されている。

 現役選手で大谷よりランク上位は、ハーパーの他にエンゼルスのマイク・トラウト外野手(34位)、カブスのクリス・ブライアント内野手(38位)、ドジャースのクレイトン・カーショー投手(39位)。同電子版は大谷を「日本で最高の投手であり、DHとしてもトップスラッガーの一人」と評価した。
 ほかに現役で選ばれたのは、オリオールズのマニー・マチャド内野手(55位)、エンゼルスのアルバート・プホルス内野手(78位)、ナショナルズのマックス・シャーザー投手(88位)、マーリンズのジャンカルロ・スタントン外野手(91位)、タイガースのミゲル・カブレラ内野手(96位)、アストロズのカルロス・コレア内野手(98位)と、米野球殿堂入りが確実視されるスーパースターか有望株だ。

 米国でも大谷がメジャー移籍する際には激しい争奪戦が繰り広げられることは確実視されており、同電子版は「大谷を落札したチームが彼をどのように起用するか興味をそそられる」とコメント。ただしMLBと選手会の労使協定により、「MLBが抜け穴を見つけない限り2020年より前に大谷を米国で見ることはできないかもしれない」とも伝えていた。

 大谷は左大腿二頭筋肉離れで9日に出場選手登録を抹消され、10日にはインフルエンザB型と診断された。復帰まで6週間程度かかる見込みだ。日本ハムの栗山監督と同様かそれ以上に、メジャー各球団も心配だろう。