オリックスが9日、日本ハム戦(京セラドーム)に2―0と快勝し、2015年7月以来の5連勝をマーク、単独2位に浮上した。

 勝利を引き寄せたのは先発・西だ。154球を投げ切っての5安打完封劇。12球団一番乗りの完封に、お立ち台では「チームのいい流れに乗れた」と笑顔を見せた。

 2日の楽天戦は8回途中2失点ながらリリーフ陣が逆転を許して勝利を逃したが、この日はコースをつく丁寧な投球で日本ハム打線を翻弄。付け入る隙を与えなかった。打線は5回二死一、三塁から宮崎の適時打で先制すると、7回には二死満塁から安達の押し出し四球で追加点を挙げ、接戦をものにした。

 開幕3連敗スタートからの5連勝。福良監督は「西がよく投げた。8、9回は本人に確認したら、どうしてもいきたいということだった。その気持ちがあれば大丈夫と思った。こういうゲームを取っていくことで成長できる。細かい野球ができないと接戦を取れない」と話した。

 ここまで犠打は12球団断トツの14。この日も7回に若月が得点につながる犠飛を決めており、キャンプで取り組んだ猛特訓が生きている。

 貯金2と波に乗ってきたオリックス。“春の珍事”とは言わせない。