履正社・安田尚憲内野手が、30日の準決勝・報徳学園戦で甲子園初アーチを放った。初回二死から高めの直球を完璧に捉え、右翼席に弾丸ライナーの先制本塁打。これで高校通算50号となった。大会当初は打棒が湿っていた“西の大砲”だが、前日29日の準々決勝・盛岡大付(岩手)戦で3安打1打点。きっかけをつかんだようで「スイング自体は悪くなかったけど、昨日の試合から調子が上がってきた。本塁打は狙っていたわけじゃないけど、チームのみんなも期待してくれていたし、ベストの結果が出て素直にうれしい」と笑顔を見せた。岡田監督も「安田にちょうど50号が甲子園で出て良かった。いい当たりでしたね」と最敬礼だ。

 優勝まで、あと1勝。大阪桐蔭との決勝・大阪対決に向けて安田は「日本一を目指してやってきたので、日本一にならないと意味がない。チームを勝利に導くようなバッティングをしたい」と気を引き締めた。