【アリゾナ州サプライズ発】レンジャーズのダルビッシュ有投手(30)はアリゾナでのキャンプ最終日となった29日(日本時間30日)、平地でのキャッチボールなどで軽く調整。グラウンドで約30分の練習を終え、クラブハウスに戻り筋力トレーニングを行い、ロイヤルズ戦を5回まで観戦した後、キャンプ総括と今季への抱負を語った。

 約1か月半のキャンプを終え、開幕まで地元アーリントンへ戻ってのオープン戦2試合を残すだけとなった。「すごく順調に最後まで来ましたし、すごく楽しくできました。全然ストレスなくできたと思います」と振り返る。「ここまでケガなく来れたので、開幕にしっかり準備ができたことが一番の収穫だと思います」と充実感を漂わせた。また、仕上がり具合に関しても「ほぼ同じレベルというか、毎回シーズンを投げる前とは同じレベルだと思います」と納得の表情だ。

 キャンプ中に家族が1人増えて迎える2017年シーズン。「家族が新しくできても、できてなくても100%常にやってるつもりです。いつ現役が終わっても大丈夫なように頑張っているので、もちろん家族が増えたのはうれしいですけど、それがプレーにどうとかというのはちょっと違うと思います」と野球に取り組む姿勢は変わらないことを強調した。

 メジャー6年目で初めて開幕投手を任された。「当日になってみないとわからないですし、そこまで特に考えないようにしてますけど。まあ、当日ですね」と今のところ緊張感はない。今季はレンジャーズとの6年契約の最終年。「契約を長いことくれたので、ちゃんと恩返しできるように」。チーム悲願のワールドシリーズ制覇へ向け、4月3日(同4日)のインディアンスとの開幕戦のマウンドに上がる。