【センバツ】“甲子園の申し子”清宮に「アウェー」は存在しない

2017年03月25日 16時30分

【密着!怪物24時】 明徳義塾との決戦を終えて多くの報道陣に取り囲まれる中、清宮は迫力のある声を響かせた。本紙高校野球取材班の佐藤佑がもみくちゃにされながら必死に耳を傾けると、怪物は「みんながやってくれた。早実の持ち味が出た試合だったと思う」と胸を張った。

 

 1点差に迫った9回の土壇場。二死一塁から2番・横山のゴロを投手・北本が捕り損ね、清宮に打席が回った。「ついてるな。勝ったな、と思った」。冷静に四球を選んで続く野村の押し出し四球で同点。場内全体が異様な熱気に包まれ、早実の押せ押せムードを作った。敵将の馬淵監督も「(明徳義塾の)三塁側までボールになるたびに沸きよった」と驚いたほどで、そんな雰囲気を清宮は「どよめきが楽しかった」と振り返った。

 

 そして延長10回、9番・野田が勝ち越し打を放って逆転勝利。自身は1安打に終わったとはいえ「みんないい顔をしていて、生き生きしていた。球場の雰囲気を変える野球をやろうとずっと言ってきた。(9回は)こっちのペースだなと思った。おじけづく選手は一人もいない」と笑顔を見せた。

 

「いい勝ち方ができて流れに乗りたい。次はしっかりもっと打ちたい」と東海大福岡(福岡)との2回戦を見据えた清宮。佐藤は「この男にアウェーはない。まさに甲子園の申し子だ」と感心せずにはいられなかった。