復帰申し入れ高木京介元投手 巨人ナインの気になる反応

2017年03月23日 16時30分

復帰を申し入れた高木京元投手

 巨人は22日、昨年3月に野球賭博に関与したとして日本野球機構(NPB)から1年間の失格処分を受けた高木京介元投手(27)から復帰したいとの申し入れがあったと発表した。23日にも球団がコミッショナーに復帰申請を行い、認められれば育成選手として契約する方針。一連の野球賭博に関与した選手の現役復帰は初めてとなるが、気になる巨人ナインの反応は……。

 

 球界を激震させた野球賭博問題では、2015年10月に巨人の元選手ら3人の関与が発覚し、翌月に無期失格処分を受けた。高木元選手は16年3月になってプロ野球の試合に賭けていたことが明らかになったが、関わり方やその後の対応が異なるとして、1年間の失格処分となった。

 

 あの日からちょうど1年。高木元投手から復帰申請書を受け取った巨人は熊崎コミッショナーに球団からの意見書を添えて23日にも提出するという。巨人の森田総務本部長は「(高木元投手は)かなり深く反省しているものと受け止めている」と説明。コミッショナーが高木元投手の復帰を認めた場合、育成選手として再契約するという。

 

 巨人は1か月に1度程度の割合で高木元投手と連絡を取り合い、現状を把握していた。森田総務本部長は「大学や高校の恩師や仲間が応援してくれた。恩返しには復帰するしかない」との本人の思いも伝えた。

 

 石川・星稜高、国学院大を経て巨人に入団した左腕は最速149キロの直球と変化球を武器にプロ野球記録であるデビューから139試合負け投手なしを継続中だった。ただ、実績があるからといって球団は特別扱いをするつもりはない。「まずは原点からのスタート。他の育成選手とまったく条件は同じ」(森田総務本部長)と私生活も含めて経過を見守る方針だ。

 

 一方、巨人の現場には何とも言えない微妙な反応が流れた。この日、三重・伊勢での日本ハム戦とのオープン戦後に高木元投手復帰の可能性を聞いたナインの一人は「何とも言えないです…」と語ったが、それ以上は言及しようとしなかった。その表情も硬いままで、野球賭博で3投手が無期限失格となったなか、1人だけチームに戻ってくることに対し態度を決めかねている様子だ。

 

 森田総務本部長が「プロ野球選手にとって1年間の失格は重い処分。社会的制裁は受けている」と話したように、1年間のブランクはそう簡単に埋まるものではない。育成での再契約を果たしたとしても高木元投手には大きな困難が待ち受けている。