メジャー通算555本塁打の実績を持ち、独立リーグ「四国アイランドリーグplus」の高知ファイティングドッグスに入団したマニー・ラミレス外野手(44)が16日、NOMOベースボールクラブとの交流戦(春野)に「1番・DH」スタメンで来日初出場した。

 ブランクが心配されたが、結果は遊撃内野安打、中越え適時二塁打の5打数2安打1打点。元一流メジャーの貫禄を見せつけた。「2か月以上、投手相手の打撃をしてなかったが、その意味ではこの5打席で感触も良くなった。もっと実戦を積めば良くなっていくと思う。今日確認したのは下半身に重点を置いて体がどう反応するかということ。練習はしてきたから動きはできている」。当初は2、3打席を予定していたが「もう少し経験を積みたい」と自らリクエスト。4打席目の中越え適時二塁打はそのままスタンドインするかのような目の覚める一打となったが、ナインの前で「ノーパワーだったよ」と笑顔で釈明するシーンも見られた。

 駒田監督は「最初という意味ではすごいんじゃないですか。打った打たないではなくバットが振れているとか、タイミングが取れているかを重要視してるけど、そのへんはうまくできていると感じた。打球の初速の速さはすばらしい。NPBの外国人の中でもほぼいないと思う」と話した。

 試合前はボストン時代の同僚でNOMOクラブのオーナーである野茂英雄氏からあいさつされ「うれしいね。今日こうして会えたことが光栄だ、と話したよ」とニッコリ。

 滞在先のホテルでは連日、白熱する第4回ワールド・ベースボール・クラシックをチェック。準決勝進出を決めた侍ジャパンについては「ドミニカは時差の関係で見れないけど、日本代表の試合は見ている。とてもいいチームだと思う」とエールを送った。