【アリゾナ州メリーベール発】マリナーズの岩隈久志投手(35)は13日(日本時間14日)、敵地でのブルワーズとのオープン戦に先発したが、予定の3回を投げ切ることができず、2回2/3で降板。2本塁打を含む6安打7失点、0三振2四球と散々だった。

 オープン戦3度目の登板はピリッとしなかった。初回、先頭打者に遊撃内野安打され、二死から四球を与えて一、二塁。ここで5番ニューエンハイスに甘い速球を右中間二塁打され、2点を献上した。

 2回二死一塁で1番ブロクストンにスライダーを左翼芝生席へ本塁打され、続くショーにもスライダーを右翼席へ運ばれた。3回は先頭打者をストレートの四球で歩かせ、二死二塁で右前に適時打。ここでマウンドを降りた。

「全然ダメですね。今日は何にもないすね。上と下のタイミング、バランスがもうバラバラで、バッターと対戦している状態ではなかったという感じです。暑さももちろんあると思いますけど、考えて投げられなかったという感じです」と振り返った。

 実戦では悪い状態が続いている。「練習中とかは感覚いいんですけど」と首をかしげる右腕。「どうしても力むとズレてくるんですよ。スライダーも振れてないというか、開いて投げ切れずにスーッて来ちゃってるから仕方ないですね」と苦笑するしかなかった。