メジャー通算555本塁打の実績を持ち、独立リーグ「四国アイランドリーグplus」の高知ファイティングドッグスに入団したマニー・ラミレス外野手(44=登録名・マニー)が10日、高知県越知町民総合運動場で来日初の練習を行った。

 人口6000人弱の小さな町に報道陣約30人、ファン100人が集結。「いつもの平日なら2、3人しかいない」(梶田球団社長)とビックリする中、マニーは高級車ベンツに送迎されて午前9時半からの全体練習に参加。駒田監督、ナインが総出で出迎えた円陣で「私もあなたたちから学ぶことはある。あなたたちも私に学ぶことはある」などとあいさつ。その後はナインに交じってランニング、体操。メジャー時代にはなかったトレーニング用マットの片付けを他のナインと同じように手伝う場面もあった。

 股関節を鍛える下半身トレの別メニューを行った後に注目のフリー打撃も初日から敢行。53スイングで4本の柵越えだったが、その一打一打に歓声が上がった。

 練習中には駒田監督に「足を上げた時の動作について聞きたい」と打撃面で直接助言を求めるなどメジャー通算555本塁打をマークした一流選手とは思えない殊勝な態度を連発。練習そのものは午前中で終わったものの、即席のサイン会はもちろん、越知町が主催した歓迎セレモニーにも笑顔で参加した。

 マニーは「チームや高知のファンの皆さんから温かく迎え入れてもらい感謝している。打撃は1週間ぐらいしてなかったが、いい感触で打てた。今日は体調面の確認。初日としては非常に良かった。すぐれた実績を持つ駒田監督に話を聞けて有意義だった」と話していた。