【アリゾナ州グレンデール発】ドジャースの前田健太投手(28)は8日(日本時間9日)、実戦形式の投球練習、シミュレーションゲームに登板した。次回登板が13日(同14日)の敵地エンゼルス戦と間隔が空くため、前田が希望した。前回登板した4日(同5日)のカブス戦から中3日、チームとは別メニューでウオーミングアップ。マウンドでブルペン代わりに29球を投げてからマイナーの打者と対戦し、3回、打者11人に39球、安打性2本で5三振と圧倒した。

 メジャー2年目で初のシミュレーションゲーム登板を終えた前田は「今日は(オープン戦)3試合目のような気持ちで調整できたと思いますし、いい感触を得られました」と振り返った。さらに「まだ序盤の方なので、逆にこういう方が自分の調整ができる。試合だとたまに配球が偏ってしまうので、新しい球種だったり、試したいこともしている段階だったので僕にとっては良かったです」と満足そうに語った。全球種に加え、習得を目指しているカットボールも10球ほど投げた。前回より手応えがあったようで「カープのジョンソンがメールをくれて。動画も送ってくれた。(彼と)話をして、すごくいい感覚を得られました」。今後コントロールの向上を意識して投げ込み、精度を上げていく。