【話題の人を直撃!】 プロ3年目の巨人・岡本和真内野手(20)は今季こそ正念場だ。高校通算73ホーマーの輝かしい経歴を誇るもまだ一軍定着は果たせておらず、本塁打もルーキーイヤーに放った1本のみ。しかし、ブレークを期待する声は群を抜いて大きい。ここまで一軍同行を続け、オープン戦4試合で本塁打と打点は0だが、13打数5安打、打率3割8分5厘と好調。未完の大器を直撃した。

 ――オープン戦序盤までの成果は

 岡本:シーズンで打つためにやっているんで、成果とかは分からないです。まずはオープン戦で結果を残さないと、僕には一軍のチャンスというものはなくなる。でも全然バットも振れてますし、大丈夫だと思います。

 ――左翼手としての外野守備メニューを含めキャンプからほぼ毎日居残りで練習を続けている

 岡本:一番ヘタな人が一番練習するのは当たり前だと思います。この中で一番ヘタという自覚もありますし、やらないといけないですから。

 ――オープン戦では初戦(2月25日・DeNA戦)で3安打を放つなど、ここまで先発3試合連続安打中だ

 岡本:ただ練習試合とかで(実戦10打席連続無安打と打てない時期が)ありましたからね。オープン戦では結果が残るので(安打が)出たのはいいことだと思います。去年のオープン戦では全然ダメ(18試合61打数10安打、打率1割6分4厘、0本塁打、3打点)だったので。しっかり結果を残して開幕一軍を迎えられるようにしたいです。

 ――江藤打撃コーチからは「自分のポイントでしっかりバットを振れ」と指導を受けている

 岡本:はい。(以前は)それも「当て」にいったりとか、そういうところでだんだん(打撃が)おかしくなったというのもありますね。

 ――先輩の阿部から「使ってみろ」と言われ、20~30グラム重いバットを借りて練習している

 岡本:重いバットを使いこなせたほうが当然理想です。やっぱり貸していただいたんで、振らせていただいているというのは感謝しています。

 ――本塁打を求める声も大きい

 岡本:特には気にしていないですよ。ホームランって打てるに越したことはないですけど、そればっかりだと…。やっぱりホームランじゃなくて強く振るっていうことを意識してやっています。(本塁打を意識すると)打席の中で振れなくなるので。そういうところがまだダメだと思うので。

 ――本塁打狙いの“ヨソ行きの打撃”ではダメと…

 岡本:はい。だから試合でも自分のスイングをできるように今、取り組んでやっていますね。確かに崩されたり、自分の形で打てないことのほうが多いですけど…。できるだけ、そういうことを意識しながらやっています。ホームラン、ホームランと言われますけどね。あくまで、それは結果でということですよね。