由伸巨人 ココが「新化」

2017年03月02日 16時30分

長野(手前)の音頭で手締めをする左から内海、村田、由伸監督、阿部、岡本

 巨人は1日、沖縄での春季キャンプを打ち上げた。V奪回への礎となるキャンプを、高橋由伸監督(41)は「ほぼできた」と総括した。指揮官として迎えた2度目のキャンプ。自らノッカーを買って出るなど精力的に動き回ったが、周囲が見た由伸監督の「新化」は――。

 

 キャンプ最終日はあいにくの雨で野手陣は室内練習場での打撃練習となったが、最後はグラウンドに集まり、選手会長の長野を中心に円陣を作っての手締め。

 

 由伸監督は今キャンプを「ここまで試合もきっちりこなせたし、天候のいい中でほぼできたと思う。最後は少し体を休めてゆっくりさせろということなのかな」と締めくくった。

 

 今キャンプでは昨年の阿部ら一部ベテランに独自調整を認めた「S班」の廃止を早々に決定。自らは1次キャンプ地の宮崎でフリー打撃を披露し、沖縄に入ってからはナインに2度の“ドSノック”を浴びせた。さらにオープン戦の試合中のベンチで選手名鑑を広げるような姿は、就任1年目にはまったく見られなかった光景だった。

 

 由伸監督自身は「いろいろと不安や期待は昨年と大きくは変わらないが、今年は何となくペースを多少つかめた。余裕があったわけではないが、去年よりもゆったり、リラックスしながらキャンプを送れたかなと思う。今からあまり悩み過ぎてもしょうがないというのが去年と今年の違いかなと思う」と自己分析したが、2年目の指揮官は周囲にどう映ったのか。

 

 球団スタッフは「もちろん慣れてきたこともあるだろうが、昨年は1年目ということもあって肩に力が入り過ぎていたかもしれない。しかも、もともと周りの選手たちとはチームメートだったわけで、選手たちとの距離感をつかむことに苦心したようだ。それがつかめてきたからノックはやってもいいと判断したのでは。昨年より確かに明るくなった印象はある」と語る。

 

 また、ファンサービスにも力を入れた。別のスタッフによれば「選手のウオーミングアップ中にファンをグラウンドに入れ、チビッ子が選手と一緒に走ったが、あれは実は監督の発案だった」という。監督業だけではなく、周囲への気配りや目配りができる余裕も生まれたようだ。

 

 今後は本格的なオープン戦に突入する。「競争というものがあるので、選手個々の結果をこのオープン戦では見ていきたい」。充実のキャンプを終え、由伸監督はシビアな目で戦力を見極めていく。