レギュラー奪回に燃える阪神・鳥谷敬内野手が23日、元祖鉄人の衣笠祥雄氏(70)から「三塁転向のススメ」を説かれた。

 鳥谷は昨年、若手の北條に遊撃手の座を奪われるなど不振が続いて連続試合フルイニング出場の鉄人記録もストップ。今キャンプでは再び「ショート一本で勝負したい」との決意で臨んでいるが、この日、虎の沖縄・宜野座キャンプを訪問した同氏は「愛着があるのは十分わかるが、サードをやるのも選択のひとつ。まだまだ若いけどそういう時期にきている。あのリプケンだってサードに回った。大事なのはチームに貢献できるかどうかを考えればいい」と話したのだ。

 2215試合連続試合出場の日本記録を持つ衣笠氏にとって鳥谷は同じ鉄人としてのつながりがある。2位は1766試合の金本監督で、3位が鳥谷の1752試合。今季14試合に連続出場すれば単独2位に浮上するワケだが、遊撃手だけにこだわれば記録が途切れてしまう危険性があるのは確か。ただ、同氏は「記録のためにやるのではない」とクギを刺した。「ケガしないよう頑張って」と声をかけた元祖鉄人に「ありがとうございます」と握手で応じた鳥谷。どうなるか注目だ。