【フロリダ州ジュピター発】マーリンズのイチロー外野手(43)は22日(日本時間23日)、全体練習に参加せず、電気治療を行い、コンテナに設置した専用マシンを使ってのウエートトレーニングで調整した。前日の外野守備練習中に招待選手のバーンズと交錯して右ヒザ上部と腰を痛めていた。

 この日は「人の金で焼き肉が食べたい」と黒字でプリントされた黄色いTシャツを着ていつもより約1時間早く球場入りした。電気治療を終えると球団施設内に特設したコンテナへ。足取りは普段と比べるとかなり重く、右脚を少し引きずり、腰に手を当てていた。報道陣に見学禁止を通達してシャットアウト。黙々と汗を流した。

 イチローは「めっちゃ痛いです。でもここ(右ヒザの上部)は打撲だけなので、やろうと思えばできますけど」と右ヒザの不安はあまりなさそう。気になるのは腰のようで「腰がね。ちょっと心配なので。2、3日は様子見が続くと思います」と説明した。

 マーリンズのオープン戦は25日(同26日)が初戦。イチローの全体練習復帰は、本人が「腰の様子を見ながらですね」というように流動的だ。実戦出場を含め調整に多少遅れが出ることになりそうだ。

 一方、田沢純一投手(30)は、このキャンプ2度目のフリー打撃に登板。スタントン、イエリチ、オズナの主力を相手に17球を投げた。イエリチ、オズナからフォークボールで空振りを奪うなど好投。「前回よりちょっと良かったと思います。捕手のサインにストライクが取れたかな」と手応えを口にした。