日本ハム・斎藤佑樹投手(28)が21日、沖縄・名護で行われた楽天との練習試合に3回から2番手として登板。2イニングを打者14人、49球を投げて7安打5失点(自責点3)と炎上した。

「とにかく結果。ライバルよりいい結果を出してインパクトを与えたい」と強い気持ちで臨んだキャンプ3度目の実戦登板。5―1とリードした場面だったが、厳しい現実が待っていた。

 先頭のウィーラーに死球を与え、続く今江の遊ゴロは注文通りだったが、これをドラフト2位・石井がトンネル。いきなり無死一、三塁のピンチに立たされる。味方の失策で招いたこの状況を切り抜けられれば、ベンチに大きなインパクトを与えることもできたが、今の斎藤にその力と余裕はなかった。

 続く6番・島内から9番・足立までの下位打線に3連続適時打を含む4連打。5回には右中間二塁打の銀次を二塁に置き、代打・アマダーに左翼ポール際に大ファウルを打たれた直後の3球目を、打ち直しの2ランとされ、2017年初の炎上劇にスタンドのファンからもため息が漏れた。

 原点回帰の沈み込むフォーム、スムーズな左足への体重移動も楽天打線が気持ち良くバットを振っている様子を見る限り、理想には程遠く、背番号1の再起への道が平坦でないことを改めて印象づける登板となった。