2年目を迎えるラミレスDeNAに5年前の悪夢がよみがえった。31日、チームは移動便の遅れもなく順調に沖縄・宜野湾入り。午後4時45分から一軍、二軍を含めた全体ミーティングが行われた。

 その一方、出発前にG.後藤武敏内野手(36)が大流行中のインフルエンザA型に感染。下園辰哉外野手(32)も溶連菌感染症と診断され、ともに合流できなかった。後藤は1月後半は横須賀のベイスターズ球場で自主トレを行っていた。合同自主トレの新人を始め他の選手たちとも数多く接触しており、キャンプインした選手の中にもインフルエンザを発症する可能性がある。高田繁GM(71)は「吉田(孝司スカウト部長)もインフルにかかった。オレも風邪ぎみ」とフロントにも感染者が出ていることを明かした。

「キャンプ」「インフル」のキーワードで思い出されるのが、2012年の中畑清前監督の就任1年目だ。

 キャンプ2日目に指揮官がインフルエンザA型に感染し、自室休養を余儀なくされた。球団幹部が「いきなり終わったと思った」と振り返ったほどの悪夢。出はなをくじかれその年、チームは最下位に終わった。

 チーム関係者は「毎年、キャンプでのインフル対策は十分にやっているので同じようにやります」と移動の際、全員にマスク着用を義務付けるなどで対応。昨季、3位で球団初のクライマックスシリーズ進出を果たし「今季は当然、優勝を考える」(ラミレス監督)と頂点を目指しているだけに、猛威を振るうインフルエンザに負けるわけにはいかない。