巨人・高橋由伸監督(41)がキャンプ初日の1日、宮崎市の青島神社を参拝し、2年目の決意を新たにした。午前8時50分に背番号24がさっそうと参道に姿を見せた。1年目は冷たい雨でのスタートだったが、今年は風もなく晴れわたった。沿道のファンからの「今年は頼むよ!」などの声に静かにうなずきながら、ゆっくりと歩を進めていった。

 昨年は、チームに新しい歴史をとの思いから絵馬に「一新」としたためたが、今季はさらなる発展を願い「新化」をスローガンとして掲げた。

 ナイン個々のコンディションを重んじた昨季とは違う。「(レギュラーは)誰とかは決めていない。決まっているのは坂本(勇人)くらい」と語るなど、すべて横一線で競わせる方針を打ち出した。さらに前日のミーティングでは「僅差で守り勝つ野球が最善」と訓示した。こうした方針に応えるようにフロントも大技、小技に対応し得る、近年にない大補強を断行。キャンプでは攻守とも激しいレギュラー争いが展開される。