急転三軍スタート 巨人・山口俊 右肩異変で開幕黄信号

2017年01月30日 16時30分

三軍スタートとなった山口俊

 巨人のFA右腕に異変発生か――。球団は29日、山口俊投手(29)について、キャンプを二軍から三軍スタートに変更すると発表した。山口俊は昨季終盤に痛めた右肩の状態を見極めながら調整を進めていたが、ここにきて何らかのトラブルが発生した模様。覇権奪回の使者として迎えられたが、目標の開幕ローテ入りに黄信号がともっている。

 

 練習を終えた山口俊がジャイアンツ球場を後にしてから程なくして、球団からキャンプ振り分けの変更が発表された。

 

 前日には同球場で初めてブルペン入り。立ち投げで約30球を投げ込み「(現在は)6割くらい。その日の様子を見ながら進めていければと思います。無理にキャッチャーに座ってもらうことはしません」と語っていた。

 

 昨季、終盤に右肩を痛めたことから、首脳陣は山口俊のスロー調整を容認。大事をとってキャンプは二軍でのスタートが決定していた。山口俊はこの日、振り分けについて語ることはなかったが、三軍への変更はより深刻な“リハビリ組入り”を意味する。サイパン自主トレから帰国した際には「これから肩の状態を上げていきたい。状態は良くなっているので、投げていってどう張りが出てくるのか」と話したが、ここ数日中にアクシデントが発生したとみられる。

 

 現時点で詳しい状態は不明だが、右腕にとっては痛い出遅れだ。巨人ではリハビリ組の選手が一軍へ戻るには、基本的に三軍↓二軍↓一軍ときっちりステップを踏む。今後が順調でも、キャンプ中に一軍に上がることはかなり難しくなった。

 

 在京でキャンプをスタートする三軍は、一軍ナインが那覇へ移動後に宮崎入りする。移籍1年目の山口俊としては早く一軍ナインとコミュニケーションを図りたいところだが、一軍主力との顔合わせは3月以降になりそうだ。実戦調整やバッテリー間、投内連係の確認作業を踏まえると、すでに開幕はギリギリだ。

 

 山口俊は「(2月1日に)100%にいけばいいが、シーズンを通して働くことが一番」と、もともとキャンプに照準を合わせていたわけではなかった。それでも、「最悪でも開幕にはしっかり(仕上げたい)」と語ったのだが…。

 

 焦って離脱が長引いては元も子もないが、FAで好条件を手にして加入しただけに、結果は求められる。ローテの柱と期待される右腕は、遅れを取り戻せるか。