阪神は8日、兵庫県西宮市のホテルでキャンプに向けたスタッフ会議を開いた。約1時間半の会議後、金本監督は「今回のキャンプは練習と実戦の両方を重視する。ピッチャーに数多く投げさせたいしね」と発言。就任1年目の昨年春季キャンプでは鍛えることをメーンにし、紅白戦や練習試合などの実戦は最小限にとどめたが、2年目は鍛錬と実戦の両立を狙うという。

 その理由については「秋のキャンプで、あれだけ追い込んでもパフォーマンスが下がることなく(紅白戦など)試合ができた。体力がみんなついてきているからね」と説明。若虎の成長に手応えがあるからこそ、実戦増に踏み切るわけだ。「今まで通りウエート(トレ)は継続する。基礎の筋力がついた選手はそれをパフォーマンスに生かすようなトレーニングも考えている」とも言い、選手にとっては昨年以上に過酷なキャンプになるのは間違いない。

 この日の午前中には甲子園の室内練場場で始まった新人合同自主トレを視察し、ドラフト1位・大山らに「たまには遊ぶことも大事。僕も(現役時代は)そこそこおいしいものを食べに行ったり、たまにはハメ外したりとかはあったから」とリフレッシュの重要性を説いた金本監督。ナインにはさらに高い要求をしていくつもりだ。