楽天の安楽智大投手(20)がストイックなオフを過ごしている。昨季は先発と中継ぎで一軍戦15試合に登板。3勝5敗と負け越したものの、後半戦で復調をアピールした右腕は「17年は一軍のマウンドで規定投球回到達と、あとは何とか貯金を作れるように。終盤は自信になったし、課題も見つかった」と目標を語る。

 14年オフに2球団競合のドラフト1位で入団。一本立ちが待たれる期待の大器だが、オフの過ごし方にはこだわりがあるという。昨年11月に20歳の誕生日を迎え、晴れてアルコールが解禁。シーズンも終わって納会やバッテリー会といった宴会や、ゴルフなどの付き合いも増える時期だが「お酒嫌いなんですよ。ビールやハイボールは全然ダメで、レモンサワーとかもおいしいと思わない。ゴルフも下手くそなんで、宴会とかゴルフよりは一人でウエートしてるほうがいい」と語る。

 とはいえ、当然付き合いの重要さも承知済み。合理的な考え方の一方で「もちろん、先輩方と熱い野球の話ができるのはお酒の席ならではの貴重な機会。そういう意味では飲み会は好きですが、飲んだ翌日にトレーニングをするとやっぱり調子が良くないというか、パフォーマンスが上がらない。だから、隠れてオレンジジュースとかを飲んでます」と“節酒”をしつつ柔軟に対応しているという。

「増量もしたいけど、筋肉だけで5キロとか増やすのは難しい。ゆっくり自分のペースで増やしていきます」と安楽。節酒とウエートで鍛えたオフを糧に、今季は一軍投手陣の柱となれるか。