17年オリックスの鍵握る主砲候補 吉田正尚2年目の決意

2017年01月10日 11時00分

フルスイングが信条の吉田正

 2017年、オリックスの巻き返しの「カギを握る男」といえば、2年目の吉田正尚外野手(23)だろう。16年シーズンは腰痛で約4か月の離脱を余儀なくされながら8、9月に10本塁打の固め打ち。終盤には4番に座り、打率2割9分とインパクトを残した。さらに台湾でのウインターリーグでも全18試合に出場し、打率5割5分6厘、6本塁打、29打点と大爆発、いずれもトップの成績で最優秀打者に選ばれた。そんなチームの未来を背負う若き大砲がフルスイングへの思いや打撃への考え、そして虎の「気になるあいつ」のことを語った。

 

 ――昨年は8月にようやくケガから復帰。そこから猛チャージをかけた

 

 吉田正 何とかしてインパクトを残したい。自分の持っているものを全部出したい、という気持ちでやっていました。

 

 ――その後もみやざきフェニックス・リーグ、秋季キャンプ、台湾ウインターリーグと忙しかった

 

 吉田正 シーズンがケガで63試合ですからね。これがフルで出たらどうなるんだろう、と。4月に抜けて8月に戻ってきたとき、西野さんとかきつそうだった。フルは相当きついんやろな、と…。自分は長く抜けていたので17年シーズンに向けて試合を経験しとかなきゃ、と思いました。

 

 ――フルスイングの意識はいつごろから

 

 吉田正 小さいころから思い切り振ってます。強く振る意識はずっと変わらないですね。

 

 ――遠くへ飛ばしたい

 

 吉田正 そうですね。でも日々、トレーニングも考え方も変わる。打撃も答えがないと思っているし、進化していると思う。遠くへ飛ばすだけじゃなくて全部の打ち方ができればいい。基本は力強く振ることですけど、打撃の幅を広げたい。人と同じ練習はせずに考えながらやってきました。メンタル面も大事。自分をしっかりコントロールして“波”を減らしていきたい。

 

 ――誰かを打撃の参考にすることも

 

 吉田正 人を見て自分と比較したりするだけでマネはしない。自分の体は自分だけなんで。

 

 ――それでもブライス・ハーパー外野手(24=ナショナルズ)には憧れている

 

 吉田正 尊敬というか、好き。見たままでかっこいい。打撃スタイルがパワフルですし、若くして(ナ・リーグの)MVPも取って人気もある。ハーパーのような魅力がある選手になりたい。ファンを引きつけられるような選手にね。魅力があるから僕もハーパーに引きつけられたわけですから。

 

 ――将来、メジャー挑戦したいか

 

 吉田正 まだまだ…。身体能力が悪いのは自分で知っているし。

 

 ――気持ちを切り替えるリフレッシュ法は

 

 吉田正 休みのときは何も考えないようにしています。腹が減ったら食べる。予定が何もなかったら「あれをしよう」「これをやらなきゃ」というのを考えずに過ごすようにしています。

 

 ――夜に部屋に帰って試合の反省をすることは

 

 吉田正 しないですね。凡打したことが頭に出てきちゃうこともあるけど、引きずってもいいことはない。忘れちゃダメだけど…。打撃の調子を崩していても自分のいい時のビデオもあまり見ないですよ。日々、打撃は変わっていってると思うので、見ても必要ないかなって。戻っても戻れない。ダメならもう一個上を行こう、と考える。

 

 ――常に明日を見据えるということか

 

 吉田正「明日は来る」って感じです。

 

 ――阪神では同期入団の高山俊外野手(23)がセ・リーグ新人王を獲得した。刺激されるか

 

 吉田正 刺激はされますけど、ライバルとかではないですよ。あいつは明大のころからスターでしたし、記録も作ってきた。阪神でも期待されながら1年間出て結果を出したというのは、やっぱりすごい。自分は離脱してますからね。

 

 ――負けたくはない

 

 吉田正 リーグが違うんで成績で競うわけではないけど、名前は嫌でも聞きますからね。足も速いし、バットコントロールもいい。技術があるのは知っているんで「まあ、打つわな」という感じでもともと見てる。体のつくりもタイプが違うから、あいつが打ったから「俺も打たないとやばい」ではない。自分の理想はあるので、そこと競うわけではない。

 

 ――一緒に球界を盛り上げたい、と。

 

 吉田正 大学のころみたいにJAPANに入って同じ外野を守りたい。また一緒にやれたらいいなとは思います。

 

 ――オリックスでは主砲候補として期待がかかる

 

 吉田正 活躍する場所の条件はみんな一緒で、その中でどうするかは自分次第。やることをしっかりやりたい。生き残って自分の地位をつかんでいくためには結果が必要。そのために頑張ります。

 

 よしだ・まさたか 1993年7月15日生まれ、福井市出身。173センチ、80キロ。右投げ左打ち。敦賀気比で甲子園に2度出場。青山学院大に進学後、1年の春季リーグから4番として活躍。日米大学野球選手権、ユニバーシアードなどで日本代表にも選出された。2015年のドラフト会議でオリックスに1位指名されて入団。開幕スタメンをつかみ、6試合連続安打をマークしたが、腰痛で4月24日に登録抹消。8月12日に一軍復帰し、10本塁打を放った。1年目は63試合に出場し、打率2割9分、34打点。小柄ながら豪快なフルスイングが持ち味の長距離砲。