西武・菊池雄星 2018年オフにもメジャー移籍へ

2017年01月06日 11時30分

菊池はメジャー移籍への扉をこじ開けることはできるか

 西武・菊池雄星投手(25)が早ければ2018年オフにもメジャーにポスティングシステムで移籍する可能性があることが5日、分かった。球団には15年の契約更改の席で将来のメジャー挑戦を申し入れたという。西武関係者も「3年続けて成績を残せば」と話しており、昨季初めてマークした2桁勝利を今季から2年連続でクリアすることが条件。左腕が夢への扉をこじ開ける。

 

 菊池といえば09年の甲子園で花巻東旋風(センバツ準優勝、夏ベスト4)を巻き起こし、メジャーも大注目した。同年秋のドラフト会議前には国内12球団、メジャー8球団と面談し、最終的に日本でのプレーを選択。ドラフトでは6球団競合の末、交渉権を引き当てた西武に入団した。3年後に同校の後輩・大谷が「メジャー挑戦宣言」をぶち上げて話題をさらったが、高卒でいきなりメジャー挑戦が現実味をもって報じられた元祖だ。

 

 プロ入り後は、一気に球界の頂点へと駆け上がっていった大谷とは対照的に、マイペースで結果を積み重ねた。7年目の昨季、自己最多の12勝(7敗)を挙げ目標としてきた2桁勝利の壁を初めて突破したが、その裏には温め続けていたメジャーへの思いがあったようだ。

 

 菊池に近い西武関係者はこう語る。「結婚もしたことだし、この辺でちゃんとした成績を残さないと格好がつかない。一昨年(15年)の契約更改で初めて(ポスティング移籍の)希望を球団に伝えたように、本人の目標はあくまでメジャー挑戦。3年続けて成績を残して堂々と行けばいい」。初の2桁勝利の裏にはフリーアナウンサー・深津瑠美さん(30)と結婚した私生活面の充実だけでなく、早ければ18年オフにも実現するメジャー移籍の目標が大きなモチベーションとなったのだろう。

 

 はやる気持ちは行動にも表れており、西武の昨季最終戦となった9月28日の日本ハム戦(西武プリンス)で大谷と投げ合った翌29日に菊池は極秘渡米。球団には「NBA観戦」と伝えていたが、夫人が同行していないことから新婚旅行ではなく米国のトレーニング環境の視察等、将来の移籍に向けた事前準備に動き始めたと捉えるのが自然だ。

 

 いずれにしろ、日本ハムから早ければ今オフのポスティングシステムでのメジャー移籍を容認された大谷を追うか、もしくは同じタイミングで海を渡る可能性が出てきた菊池。現時点で米国での注目度は大きな差はあるが、先発左腕不足のメジャーでは今季からの2年間の活躍次第では評価をはね上げることも可能だ。「花巻から世界へ」を理念とする母校・花巻東を代表する左右の両輪が世界にはばたく日は近づいている。